
すでに言いたい放題した話題なので、既出部分が多いはずだが、お店の方のブログで書いたので、関連して再論する。
結論は、小鳥の生命を人並みに尊重しない者に鳥を診る資格はなく、そのような者に自分の文鳥の生命を預けてはならない。まともな手技を習得する気もないような連中は小型種を診るのをやめるべきで、特に、伝統的な遺産を引き継いでいる文鳥の飼い主はかかわるべきではない。我が子同然の文鳥が体調をくずせば驚きあわてるのは当たり前だが、ワラにすがっても泥沼にはまるのは免れない。それどころか、文鳥からは日常を奪い、飼い主には看取る余裕も与えないような、治療を強いられることになってはならない。目指すべきは無病息災、病気になったら、自然に任せて看護に専念するのも立派な選択肢、だ。
さて、今年の1月に、脚を骨折した売り物の若い文鳥のオス(「クロダ」。結局売れ残って、う売り物でないヒト妻と恋に落ち、夫が不貞妻に不倫をなじって夫婦関係が破綻、略奪愛に成功したクロダは売り物ではなくなっている・・・うわぁ、どろどろ)を連れ、十数年ぶりに動物病院に行く経験をさせてもらった。そこで、横浜小鳥の病院の経営者である海老沢博士が(スケジュール表によれば、臨床機会が週1日でしかも指名料金も必要とのことだったので、臨床の現場で自分の病院に自分の名前を慕って救いを求めに来る患者の治療を行う院長と言うイメージとは別の何かなのだろうと推察する)監修されたマニュアルを片手にペラペラめくりながら話す、日本で小鳥の専門病院を初めて開院し、一日百件にも及ぶ臨床を続け、多くの小鳥と飼い主を救い、また一般の飼育者に飼い方や病気について分かりやすく解説してその啓蒙に努められた、故高橋達志郎(命日の10月8日は勝手ながら「飼鳥の日」とさせていただきました)の名を知らずに小鳥の治療もしようとワンオペで頑張ってる人とお話をして(世間話をしただけだが、2千円の診察料をご請求いただいたので、謹んで少し申し訳なさそうな顔をしている窓口バイトの女の子にお支払いいたしました!いいネタを2千円で経験させてもらい、あざーす!!)、1/6の確率で麻酔で死んでしまうかもしれない手術以外には、方法がマニュアルになく、安静にして自然治癒するのを待つしかない言われ、頭が空白になった。なぜ、自然治癒で治せるものの治療に、1/6の確率で殺す選択肢が存在し、それが当たり前のように思っているのでしょう?
昔、・・・今はその子孫の21代目世代になっているが、3代目のメスが足を引きずっていた時に、初めて故高橋達志郎の愛弟子の広瀬先生に診ていただいたが(当時は高橋達志郎を名前だけしか存じ上げませんでした)、脚の付け根の部分が骨折しているとレントゲンをせずにご指摘になって(体の弱い子だったので疲労骨折かと思われます)、目の前でワンオペでのギプスという妙技を披露していただいて、唖然とした。片手の親指と中指で首をはさんで保定しつつ、親指と薬指と小指で患部を整形しつつ、もう一方の手でくの字型のシリコン状の副木を当てて、あらかじめ切っておいた医療用テープ重ねていったのだはずだが、「こんなの絶対ムリ~」と思いながら見ていた記憶がある。後に知ったところでは、そのギプス固定法は、高橋達志郎の著書『小鳥の飼い方と病気』に紹介され、また、高橋の一番弟子である石森礼子先生が執筆された専門書『飼鳥の診療指針』に大きな図で入りで詳述されているものであった。
つまり、私はそのギプス固定は素人の飼い主には無理なので、玄人のはずの獣医さんにお願いしようと常日頃思っており、骨折したら動物病院、それ以外は治りそうなら動物病院、というスタンスで、十数年動物病院に行かずに済んでいたのだが・・・、そんなギプスの仕方はマニュアルにない、1/6が死ぬけれど手術一択、と言われたのだから、それは驚く。もちろん動揺しながらも断ったが、何の経験もなく何も知らないフツーの飼い主なら、まず間違いなく手術を受けて、1/6どころかほぼ確実に殺されていたはずである(マニュアル片手で成功するとは思えない。麻酔が強すぎて永遠に目覚めない可能性大)。
骨折しているので、なるべく近い動物病院で診てもらうべきだと思っていた私は、次に小動物専門と称する動物病院に予約の上連れて行った。そして、当然のようにレントゲンを撮っての画像説明で、不鮮明な画像をシロウト目で見ても分かるくらいにポッキリわかりやすく折れているのを見て、「こんなの触ればバカでもわかるじゃん!」と思いつつ(ではなぜバカは触らないのかと言えば、痛いところを触って嫌われたくないからだ。飼い主とはそういうもので、汚れ役を獣医さんにお願いしているに過ぎない)、手術かテーピングか迷っているらしい獣医さんに、「テーピングで!!」、とお願いしたわけだが、小動物専門なのにやたらと人員豊富なその病院で、何と3人がかりで四苦八苦しながらテーピングしている有様を拝見することになった。「保定くらいやってやるから、テーピングに集中しろ!」と言いたいがさすがに言えない(当時、体調に精神も絶不調)。その様子を、あきれて見ている私のはす向かいから熱心に見ていた研修医らしい男性が、何とかでいくら、などと元気に読み上げつつなされた明朗会計は18000円であった。レントゲンを撮って、3人がかりの人件費を考えれば当然だが、私から見ればそのすべてが不必要なものだから評価の仕様がない。ヘボ医者のために必要以上の出費をさせられている感が強い。腕の良い獣医さんが一人いればレントゲンもヘルパーも必要ないのだから、そう思うのも当然だろう(動物看護士と言う資格があるのは知っているが、片手保定の小鳥の治療に資格持ちの人の必要性があるとは思えないので・・・、私から見れば人件費を増やすだけの存在)。私はと言えば、18000円がお財布に与える衝撃も大きかったが(何で数千円の売り物の治療に万円単位のし出費を強いられるんですか!?)、他の病院に手術は麻酔で1/6が死ぬリスクがあると言われた、といった主旨を質問に答える形で話した際、「小さい数字ではないですよね」と不器用でオネエ言葉ではあっても、性格的にやさしい良い先生と思われる人が返事されたのに、相手はまったく意図していないはずだが、精神的な致命傷を受けた。なぜ、死亡リスクゼロの患者に死亡リスクが生じる治療を施すことを、必要悪と見なせるのか?必要ないではないか!頭が空白・・・である。
なぜ、3年程度しか生きないすぐに死ぬのが当たり前の生き物(ハムスターが死を前に低体温状態になったらしく、待合で豊富な人的資源たちが電気毛布か何かでくるんで温めていた)の生命をいつくしむような性格のやさしい人までもが、死をもたらす可能性のある治療は選択肢にしてはならないことも理解していないのか。
さて、この鳥専門医の観点から見れば、おそらくその情報を受けて真似をしているだけの半端な知識で小鳥の治療をしている人たち、さ・え・も、骨折治療にはレントゲンで診断してピン止めの手術が万全と信じていたわけだ。それも当然で、自分たちよりよほどその鳥種の飼育については理解していて当然な飼い主に対して、飼ってもいないのに範を垂れたガール&ボーイ&オールドの鳥専門を称する獣医さんたちが、そのように喧伝している。
例えば「小鳥麻酔の死亡率」と検索窓に放り込むと、「小鳥(鳥類)の全身麻酔に伴う死亡率は、研究や環境によって異なりますが、およそ1.76%〜3.95%(最大で約7.7%〜10%に達するデータもある)と報告されています。これは犬(約0.18%)や猫(約0.26%)といった哺乳類のペットと比較して遥かに高いリスクを伴います。なぜこれほどリスクが高いのか、またどのような要因で確率が変動するのかを整理しました」とAI様が答えてくれる。便利な世の中で、さらに出典をポチィっと押すと・・・、お懐かしい、すっかりおじいさんになった小嶋さんが近況を語られている(こちら)。田園調布の端に出店をされたのは存じ上げていたが、是非とも駅近くの高橋達志郎の小鳥の病院(現在も週2回弟子の広瀬先生が代診されているはずだが、邪魔になるので挨拶はいらないだろう)の前に行かれて、手を合わせられるのも礼儀かと・・・。
「現在は9割が鳥です。その5割がセキセイインコで、文鳥、オカメインコ、ラブバードと続きます」なるほどなるほど小型種の治療で飯を食っている、と。
「全国の動物病院から紹介を受ける2次診療、エキゾチック動物や鳥の専門病院から検査や外科などの紹介を受ける3次診療(写真5)を行うセンター病院です(「なんちゃってセンター」ではなく)」あら、「なんちゃって」って川口市のアレ?池袋からウチ(川口市)に拉致ってるってうわさの絶えないアレ?・・・はオタクの商売敵なの?うるさい患者の相手をしないで済む2次だか3次だか4次元の診療で飯が食えれば評価は上がる一方なのに。アレも先代の放射能のアレから代替わりしてアレしたのでだいぶアレになったのではないかとアレしているが、歩いていける範囲の唯一の小鳥専門を自称している・・・のか?の病院ながら、私は代替わりしても近づこうともしない(自転車でしばしば素通りはしている)。
「また、鳥類と犬の麻酔事故(麻酔関連死亡率)においては、鳥類の方が犬よりも遥かに高いリスクを伴います。鳥類の約1.76%〜3.95%(研究によっては最大7.7%の報告も)に対して犬類は約0.05%〜0.65%であり、一般に鳥の麻酔リスクは犬、猫と比べて約10倍から20倍高いと言われています」、それだ!知りたかった情報ありがとう!!無駄口が多いというのはニュースソースとしてはありがたい。
で、ようするに、麻酔手術には、もれなく2%程度の死亡率がある(麻酔以外の理由での術中死も当然別に存在する)。その確率は、犬猫の10倍以上。それを知りながら、自然治癒の可能性が大、少なくても死ぬことは無い単純骨折のようなものの治療に、手術を推奨しているのはどういうことであろうか?2%というのは、1/50だ。小学生の30人学級なら2クラスに1人は起きてしまう確率だ。それをするのが当たり前だと思うような人は、小鳥の生命を軽視しており、自分の家族同様に考える飼い主は近づいてはならない存在だ、と私は断定せざるを得ないのだが、おかしいことを言っているだろうか?
念のため、小鳥専門の病院がサイト上に掲げている見解を引用させていただこう。病院名を挙げても何の問題もないが、ダメな中では多少マシではないかという印象なので、やめておく。
「骨折の治療には、手術、テーピング固定、自然治癒があります。どの治療法を選択するかは、諸条件により総合的に判断します。手術は骨の中に金属のピンを骨の中に挿入(髄内ピン)して固定安定化する方法で、最も確実な方法ですが、骨折状況によっては適応でないことがあり、また、費用や全身麻酔のリスクについても検討が必要です。テーピング固定は、骨折状況によっては優れた治療法で、費用もかからず全身麻酔のリスクもありませんが、固定が十分でないために、骨折部がくっつかなかったり、曲がってくっつくことで重大な後遺症が残ることがあります。亀裂骨折や折れた部分のズレが小さい時は自然治癒とすることがあります」
費用はとてつもなく重要な要素で、高ければ高いほど飼い主の負担は増え、飼育継続の可能性を損なう(しっかり臨床の前線で頑張っていて、何かの専門学校で教鞭まで取っている人、つまりこの点では一番わかっているはずの人が、「現在はコアな鳥好きのみが飼育している状況で安定しています。世帯的には2%ぐらい」と、鳥の飼育数は横ばいで安定などと言ってるから、今の飼い主を大切にしないとね)。しかし、それ以上に、「全身麻酔のリスクについても検討」ではないだろう!全身麻酔の危険を理解していれば、検討の余地なく手術の選択肢にならないのだ!!
「100%死なない治療法はあるけど大変だしボクできないからさぁ、98%だいじょうぶでお金のかかる(ついでながら完治までの時間は倍近くかかる)手術していいかな~?」言えるか?人間だったとしたら、100%安全な治療法が存在するのに、2%死んでしまう治療法を提示するか?もしそれを人間で行って、2%の確率にはまって家族を殺されたら、ただで済むと思うのか?なぜ、人間ではできないことを、当たり前のようにしているのか?
いかに他の面で優れたところがあっても、人間並みに扱って暮らしている家族の命を預かる者の心構えとして、根本的に間違っているとは思わないのだろうか?だ・か・ら、治療単価を上げるため、また、自分が専門を称するほどの手技の持ち合わせがないため、高橋達志郎には何一つ学んでいないため、すべてその専門を僭称する獣医の都合で、2%の死を招き、家族を殺された上に高額な請求を受ける飼い主のことなど考えていない、としなければならないのだ。
死の危険のある症例以外では、残念ながら、死亡リスクを伴う手術は出来ない。それを行っているような人は、臨床などやめて、公衆衛生上の目的と称してニワトリの首を絞めて回るような仕事で、世の中の役に立った方が良いだろう。
飼い主側も、骨折で手術が普通などと、麻酔の死亡リスクがほぼゼロの人間同様に考えず、その可能性が大きい鳥類、小型種は分けても危険性の高い手術を行おうとするのが、まともな医者と言えるのか、しっかり考えていただきたい。
