YAZAWAが紅白だと?


 『昭和枯れすすき』でもロックバージョンで歌えばよかったのに・・・。と、まさに昭和から紅白を見ていない私は思うのであった。

 その紅白の大トリは松田聖子さんの『青い珊瑚礁』だったそうだ。なぜ、大晦日に青い珊瑚礁なのか、せっかく聖子さんを呼ぶなら、他にもいろいろあるだろうに。『スイートメモリー』とか・・・『あなたに逢いたくて』など絶唱されたら、娘さんのこともあるので、心ある人は大概泣くはずである。大泣きした後に、『いく年くる年』なんてすてきな流れではないか。
 松田聖子さんは、徳光和夫さんのズームイン朝で最初に見た記憶があるのだが、その後スターダムをのし上がり、一方で「ぶりっ子」とレッテルを貼られてもいたのだが、もともと途方もなく歌がうまかったのを、最近になって再認識させられる。『昭和』は偉大な芸能人に対して、総じて評価が低く、そもそも一般の見る目が肥えていなかったと思う。
 アントニオ猪木とモハメッド・アリの世紀の一戦は、今見ると、「マジか!」と思えるほど鬼気迫るものだった。無敵のボクサーであるアリは殴り倒しに行っているし、プロレスラー猪木はパンチを食らわないように寝技に持ち込むべくカニばさみを連発している。だが、当時は、「寝てばっかりでつまらん」と銭湯のおっちゃんたちは言っていたものだ。
 一方で、「熊殺しウィリー」などという二つ名を持つ格闘家(大山極真空手)がいて、テレビの企画で熊(グリズリーベア)と対決したのに由来するが、こちらは今見ると笑ってしまう。おそらく、サーカスで良く調教されたクマさんを相手に、確か2メートルはあったはずの真面目なウィリーが空手の型を繰り出すのだが、熊はと言えば「クマったクマった」といった様子でひたすらとまどっているのだな。もちろん、殺すどころかダンスをしていたようなものだったが、これで「熊殺し」と呼んで喜んでいたのである。実に『昭和』だ。
 令和の御代に、素手で「熊殺し」をしようなどと考える奴が出ないように願いたい。念のため言っておくが、成獣の本気の熊は、四つ足の低い姿勢で突進してくるので、残念ながら空手技をかける余裕はない。転ばされたら、「アイアンクロー」の連打と噛みつき攻撃が、まさに必殺技となるのでどうにもならない。

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