ワンヘルスよりニャンヘルス

 「まだまだヒヨッコだなAI(あい)ちゃん」などとぶつぶつ言いながら作った画像を見つつ(ジュウシマツを知らないらしくキンカチョウになる、などなどなど)、鳥と犬で猫は無視か、と言われそうだと思った。しかし、にゃんこは、本来、孤高。鳥も金魚も獲物として見るのが当たり前であり、そのような肉食動物を事実に反して、小鳥と並べるわけにはいかない。
 されば実像やいかに?↑は高橋達志郎先生のお姿。何とおやさしい視線であろうか。その1993年刊行の児童向けの本の中で数多挙げられている写真の中で、私のお気に入りが↓。文鳥のヒナまみれ!そしてご夫婦ともどもに・・・。
 親と子供のツーショットは親が子を見ていてカメラ目線ではないのが自然体。愛鳥家と愛鳥のツーショットは飼い主が小鳥を見ていてカメラ目線にならないのが当たり前。目で見つめずに何がわかるのか?写真一枚で分かってしまうこともある。奥様はカメラ目線だ?見てごらん。手に止まったヒナのくつろいだ様子を、よく見ればわかるのだよ?

 さて、なんでも一緒にワン・ワンすれば良いというものではない。専門性も大切だ。むしろ私の本音は、専門性が全てだ(研究する人はみな専門家で、マルチな人ではないよ?)。うわべの知識などどうでも良い。飼ったことのない奴がその飼育に関する無知蒙昧さ加減すら気づかずに、どこかで拾った知識で飼育をものしり博士になったかのように語り、それを何でも知っていると神のようにあがめ、自分の頭で検討も検証もしない。そして数年後には、飼い主をご卒業・・・、まったく次代につながらないではないか?

 それはさておき、昨今、どこぞの田舎ボスが、たった1年余りの実務経験しかない獣医師の会長などになりおおせ、『ワンヘルス』を推進すると称して、直接的に意味はないモニュメントなどをせっせと作っていたそうだ。ところが無念残念、青天の霹靂、金満体質が露呈して世間から嫌悪され、それでも居座ろうとしたところが、悲しいかな婿殿は女房殿のカミナリに打たれ、電撃的にご退任だと仄聞する。
 そのような者、海外視察を海外旅行と言い間違えるようなかわいらしい婿殿を、会長に推し頂いていた獣医師会などいらないと個人的には思うのだが、存在意義があり政治的な働きかけのため軽率バカな政治家を利用するなら、公衆衛生面での『ワンヘルス』など、「ワンちゃんの健康」と日本では誤解されるに決まっているものに金をかけるより、この際、獣医資格を公衆衛生と臨床で分けるべきだったかと思う。つまり、1(ワン)を2(ニャン)にする。さすれば、農林水産省の技官でインフルエンザのニワトリ殺戮部隊に編成されてノイローゼになってしまったような人が、獣医でございと臨床医に鞍替えして、臨床獣医師の評判を貶めることにもなるまい。
 もちろん、生命を尊重する立場とかけ離れた殺戮行為に、獣医資格など必要あるまい。専門業者にプロの屠殺部隊を編成してもらい、手際よく始末すれば良い。それが仕事と割り切るなら、さほど思い悩まず済むだろう。もちろん、インフルエンザだから皆殺し、を続けた結果、毎年の大量虐殺が恒例化するような現状を打開すべく、インフルエンザの蔓延した中でも元気な個体を選抜して研究すべきで、そのための研究機関や施設や公衆衛生の専門家は、当然必要とされるだろう。ワンにはせずニャンにして、臨床医には目の前の個の生命を尊重することに専念してもらい、公衆衛生の専門家には研究職として研究に励むのこそ、獣医師の国家資格を受かるような人材にふさわしい職務ではなかろうか。
 個の生命尊重も、個を犠牲にする可能性のある公衆衛生も、生命を救うのではなく奪うのも、みなワンワンと獣医資格者に担わせるから無理が生じるのだと思う。清濁あわせ飲んでぽっくり死ぬことのないように、清は清、濁は濁、分けて、それぞれの専門性を発揮できるようにしてもらいたいものである。

以下、厚生労働省と福岡県と卵業者さんの関連ページ

ワンヘルスセンターとは - 福岡県庁ホームページ
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