早朝、ヒナに差し餌をしていたら、日本がオランダと渡り合っていた。・・・解説の本田さんは、関西ローカルでやるべきことを、NHKでやっていた。無恥である。代表戦の解説はフォーマル(儀礼的)であるべきで、衿を正してネクタイでもしめて行わなければ、失礼だと私は思っている。本音なのかその解説をほめる記事もあるが(こちら)、選手に敬称などは付けないのが当たり前で、たんに常識が無いだけである。
朝っぱらから「めっちゃ」などと四十がらみの中年が、若者言葉を連呼するのを聞かされるのは、不愉快だ。関西弁が悪いのか?悪い。フォーマルではない。お考えいただきたい。標準語と一口に言うが、昔の関西人が「東京人は気取ってる」と感じる話し方は「です・ます」で、これは標準語は標準語でも丁寧語であって日常会話ではあまり使用しない。つまりフォーマルだ。
当然ながら、関西人だから失礼で良いことにはならず、日常会話の方言は丁寧語ではない以上、フォーマルの場では標準語の丁寧な言い回しをする他ない。もちろん、方言にも丁寧語はあった。過去形だ。関西弁なら「~しなはる」とか「おます」などだが、ほとんど使われなくなっているだろう?つまり、現代の方言は基本的に日常会話の言葉で、フォーマルではないのである。丁寧な話し方としては、標準語に統一されたと言って良いわけだ。
東京近辺の人間は苦労しないで良いと思うかもしれないが、例えば、私が横浜ことばで「じゃん」「じゃん」語尾につけて、伊勢佐木町界隈で知り合いと話すような早口で解説などしたら、地元の人間は面白がるかもしれないが、他の地域の人が圧倒的に多い視聴者に失礼ではなかろうか?昔、鎌倉在住の教授(故辻達也先生。女系は徳川家につながるお殿様)が、横浜市立大学で教鞭をとっていた時の思い出として、横浜の人間の会話は早口で喧嘩しているのかと思った、と言っていた。同じ関西でも、大阪と京都では大きく異なるように、話し言葉は地方の特色が濃厚で、他地域から来れば異質なのである。その早口な横浜から東京を素通りして荒川を越えた埼玉県川口市に引っ越した私はと言えば、当初、おそらく地元民であろう役所や郵便局員の話し方がゆっくりに感じ、特に語尾に余裕があって(微妙な間がある)、さらに北上してスローになってくると、「だべ」とか「だんべぇ」とか「だべっちゃ」とか付けたくなるな、と妙に納得した。
「じゃん」も「だんべぇ」も許されないのに、「やん」「ねん」とかが許されるはずが無いだろう?まして、「めっちゃ」とは何だ。方言ですらない赤ちゃん言葉ではないか。昔の吉本新喜劇でも、「めちゃくちゃですやん!」くらい言うてはったわ!バカ者言葉を連発させてどうするつもりだ!!NHKのくせに。選手時代のネームバリューは本田さんに及ばないものの、解説者としてはるかに優秀な福西さんは、耳障りな言葉遣いはしない(ように努力していると思われる)。その福西さんを脇にして、なぜ関西ローカルの若者向け番組でしか許されない話し方が身についてしまって常識を逸脱して年寄りに不快感しか与えない本田さんを、わざわざメイン解説者としているのであろうか?
若者とバカ者は一字の違いという真実をわきまえずに迎合し・・・、俺はお前より賢い?それはそうだろう。何を基準にするかによるが、かなりの部分で私よりはるかに賢い若者などいくらでもいる。が、それほど賢いなら、この場合、客観基準でなく主観基準だと受け止めていただきたい。私に比べてバカか利口かなどわからない。しかし、周りに比べれば、すでにしてはるかに賢い若いあなたも、これから年々経験から学んでさらに賢くなるに決まっているだろう?ある程度歳月がたって自分の若かりし日を振り返れば、今よりはるかにバカだと思うはずだね?もしくは思いたいではないか?したがって、将来のあなたに比べれば今のあなたはバカなのである(何と華麗な言い逃れ・・・。これが経験のなせる業)。
愚かしい言葉遣いを、日の丸を背負って頑張ってくれている人たちの試合で、それも全国放送で「皆様のNHK」にしてもらっては、迷惑どころか害悪だ。せっかく、選手引退後に大学で学び、プロの解説者として研鑽を惜しまないような人がしるのだから、そちらをメインに据えるのが妥当で、そもそもそうしなかった不見識の極みを恥じていただきたい。
・・・あのクーマン、言われなければわからなかったが、あのセンターライン辺りからキャノン砲のようなフリーキックかましてた奴だろう?あれのオランダ、フリット(「イエス!JAL!」)とかいたあのオランダ、もっと昔ならヨハン・クライフのオランダ、あれから勝ち点をもぎ取るとはねぇ。解説も成長して欲しいとしみじみ思った(松木安太郎さんレベルでは困るのだよ)。
