ジャイアン閣下まで6分

年寄りにも譲らない

 大統領閣下の誕生日は6月14日で、アメリカ東部夏時間10時54分と公式記録が残っているそうだ 。
 まるで違う個性の持ち主と同じ誕生日は嫌だと、チェ・ゲバラや川端康成は草葉の陰で嘆いているに違いない。そこで・・・、アルゼンチン人のチェ・ゲバラにはあきらめてもらうとして、遠く離れた日本なら時差がある、日本時間で考えれば同日とは限らないではないか。しかも、アメリカは日本の方が先行するので、アメリカ人が14日を過ごしているその時、日本人は15日の時を刻んでいるかもしれぬ。
 そして、何より重要なのは、15日ならドラえもんのジャイアンの誕生日設定と重なることだ!!!もし、トランプ閣下の誕生した瞬間が、日本時間の15日であれば、ジャイアンの誕生日を6月15日に設定した人は神だろう(リアル15日生まれの人には気の毒だが、この際無視する)。その予見能力は、最近ドラマになったらしい、占いの地獄ばあさん、神楽坂の故細木某をはるかに凌駕しているではないか?
 で、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・残念なお知らせです。6分たりなかった!のである。日本時間なら6月14日23時54分に閣下はご生誕なのだ。なんたることだ!!数時間ならあきらめもつくが、たった6分とは!!!嗚呼、無情。この天の無情に、6月14日生まれの皆さんは、ほぼ皆、地団太を踏み、15日生まれの人は、ほぼ皆、胸をなでおろすことだろう。
 それにしても、ホワイトハウスの庭に、とても似つかわしい巨大ステージをご造営なさって、流血のプロレス(総合格闘技と言ってほしいのか?)の興行をして、たぶん「ガーガー」ドナルドダックのように、とても地位にふさわしく品よく喚く予定の閣下は、強制参加のスネ夫やのび太の前で空き地でリサイタルを始めるジャイアンそのものではないか?6分!返す返すも残念無念だ。

 さて、さっちゃん。老齢の長患い状態が続いている。
 私に言わせれば、日本の医療、そして動物医療は、このような状態で長生きさせることを目指しているのだが、病院に行かなくても、老病とはこのようなものだ。しかし、文鳥は片手サイズなので介護が楽なのだから、別に病院の世話になることなどないだろう。
 医療が進んだので高齢化したなどと言うのは、ほとんど嘘で、飼育の仕方が原始時代をようやく脱しただけ、飼育の仕方で劇的に変わったに過ぎない。と言えば、栄養面の改善だ、と言いたくなるだろうが、その点もあやしい。イヌやネコの平均寿命が、放し飼いから屋内飼育に代わって劇的に伸びた後、頭打ちになるので(ごくわずかずつ伸びるのは人間同様。このわずか部分だけ、医学が寄与していると思われる)、ようするに、それ以前が劣悪な環境が多かったに過ぎない。
 文鳥の場合も、屋外の小屋で飼ったり、「無加温」で元気に育てた、の真似をしなければ、その他は以前と変わらずとも、平均的な寿命は延びるだろう。屋外の小屋で成鳥まで育てるだけなら、あるいは修行で体を鍛えるような効果が見込めるが、そのまま不自然な冬季の繁殖を行えば、致死率が高まるのは当たり前なのである。
 そして、そのような無分別な飼育を前提にした批判力の欠如した話を、鵜呑みにして、逆に過剰な配慮で病院やら保険の世話になりたがってしまう。原始時代の生活をさせていないのに、原始時代に起きたことを心配しているわけだ。病院に行かなくても、老いれば病気になるし、世話は飼い主の片手間で十分可能なので、保険の世話になる機会はない。さらに、長患いと言っても、人間のように年単位にはならず、せいぜい月単位だ。寿命が80年余(トランプ閣下は80歳。ご公務を去ってご養生されてご長寿に過ごされることをお祈りします)と8年余なら、それが必然と言えよう。
 したがって、ペットロスの可能性に気づいた飼い主に必要なのは心構えだ、ただ、その心の準備ができる時間も十分の一だから、難しい。とりあえず、いちおう知っておくことが重要になるのではなかろうか。
 ・・・十分の一しかないことに気づかないので、「ピンピンコロリ」な自然のあり方を否定した、つまり長生きが出来る飼育をしていたら、当然老いていく。老いたこの間まで若かった我が子を若返らせようと、多くは無駄な努力をして、莫大な医療費が必要になっているものと思われる(人間同様で老齢になってから医療負担が激増する)。ペットの老いを受け入れて、残された人間時間では短すぎる数日、数か月を、安穏に過ごしてもらえるように世話をするのが、いじりまわし時間とお金をかけて一日でも長く生かすより、その子のためになる(ように思える)ことが多いと、気づいてもらいたいものである。

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