
ハリソンの高栄養タイプは繁殖用と宣伝しなくなったらしい・・・、で、数か月前から復活していることだけは気づいていたラウディブッシュは・・・、小型鳥種用の高栄養タイプがない・・・。昔あったよね?
あった。2000年の文鳥問題で↓のように、昔の私が指摘している。つまり・・・、繁殖には適さないと飼料会社が認めているものではないか?と、気が付いて、昨日の記事にも付け加えておいた。やはりダメダメなのである。
これだけでOKだと思って繁殖させていたら、いろいろ問題が起きて断絶するようなケースもあったのではなかろうか。で、それがペレットに起因するものとは気づかず、飼育自体止めてしまう・・・。おっとり刀の人は、活発な小鳥は高栄養タイプが推奨され、つまり文鳥の通常食って意味ですよね?それで繁殖期がカバーできるわけないじゃん!なものを、なぜかいまだに有難がって使ってるだけならいいのだが、他人にどや顔で、「ウチはペレットだから!」とか言っているのだろうな。
もう少し、野生の在り方に謙虚に学んでエンリッチメントを考えて、不衛生でろくでもない面が多々あっても、昔の飼育方法にも学ぶ(何でこれで繁殖していたんだ!?という問題意識で私は見ている)態度があれば良いのに、と私は思ってしまう。
アメリカのペレット飼料会社にせよ、推奨するだけの飼育を知らない獣医どもも、文鳥のことなど理解もしなければ考えてもいないね。と私には思えてならないのである。
文鳥は無視されても、小型の飼料としての主戦場はセキセイインコだと思うのだが・・・。ピヨ姫は2年ぶりくらいで盛っているな。最近は大人になって静かだったが、半月ほど前から、大騒ぎで動き回っている。・・・この種類の場合、シードオンリーが基本なので、文鳥以上に繁殖期に必要であろう栄養を摂らせるのが難しいのだが、文鳥より産卵周期が長いので問題ないのだろうか。・・・どこに蓄積しているのだろう?
セキセイのことは、セキセイの専門家に任せたいところである。ピヨちゃんは、文鳥みたいな変な子だから(↑なぜかシナモンの色柄が好きで、抱卵しているシナモンペアを食い入るようにして見ている)、文鳥に準じておこう。
以上の考察は繁殖をしないことを前提としています。もしペレットのみを使用しつつ繁殖をおこなおうと考えると、さらに難しいことになると思います。
発情を促すには栄養が必要となり、産卵期のメスにはカルシウムが不可欠となります。そのため、ラウディブッシュ社のペレットには「ブリーダータイプ」「ハイエネルギーブリーダータイプ」が用意され、メンテナンスタイプの倍以上のカルシウムと、倍近くのタンパク質とビタミンDが添加されています。しかし、カルシウム(ビタミンDも広義に含めておく)を通常以上に必要とするのは産卵期のメスだけです。オスにはあまり必要がありません。通常の飼育では、生理的な欲求からメスだけが大量のボレー粉を食べることになりますが、ペレットに人為的に添加されていたのでは、オスは過剰摂取を免れる事が出来ません。
ラウディブッシュ社は「タンパク質とミネラルの過剰摂取で腎臓障害をおこす」事があるとし(パンフレット)、普段はメンテナンスタイプの使用を薦めています。ということは、発情促進段階では不要なカルシウム等の過剰摂取には目をつぶり、産卵期のオスへの過剰摂取も目をつぶり、産卵終了とともにメンテナンスタイプに切り替え、孵化と同時にブリーダータイプにすることになります。飼い主が神経質なくらいに細心の注意をして徹底的に栄養の管理をする必要があり、それでも同居のオスの過剰摂取を避けられないわけです。
これでは古典的に粟玉とボレー粉を使った方が全く楽だし、問題も少ない(メス産卵時の粟玉によるオスの高栄養のみが問題)と言わざるをえません。それでは繁殖時だけはペレットをやめてよいものでしょうか。食習慣を変えるのは負担が大きくコロコロ変えられるものではないと思います。結局、繁殖を考える場合のペレット使用は不適当と考えざるを得ません。(00/10/16追記)


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