『過ち』はいろいろ

水浴びするなら元気かもしれないマメ

 お盆は宿泊で満杯なので、例年、忙しすぎる。加えて、7月3日から入院している老母の転院手続きがある。そしてそれ以前から、ウィンドウズ10のサポート終了の脅しに屈し、パソコンの買い替え(中古)を行いモデムも交換してせっかくなのでWi-Fiで接続し、親は退院することはないのではないかと思われる入院となるはずなので、いなくなった部屋で使えるようにし・・・。息をつく暇もなねぇ~!、とわめいているうちにお盆だ・・・。

 そのような飼い主のことなどお構いなしに、文鳥たちは元気・・・、でない子もいる。元々虚弱なマメはさらに動きが悪くなっているが、突然水浴びを始めたり、何だかよくわからない。・・・最期のあがきかもしれない。深く考えるのはやめよう。

 関係ない話で気を紛らわせよう。
 面白い話はないなぁ。お盆だし。今日は9日、長崎原爆の日か。
 ・・・6日広島の方の式典で、作家で保守党党首の参議院議員である百田さんが「『過ちを繰り返しません』という言葉を発したこと。広島市民も日本国民も原爆に関して何も過ちを犯していないし、その責任もない。過ちは米国が犯したものである」としたのに対し、医師で弁護士で元新潟県知事でいろいろあって現在衆議院議員の米山さんが「ごく普通に解釈して、戦争を開始した日本にも過ちがあり、原爆を投下した米国にも過ちがあるという極めて真っ当な言葉でしょう。戦争を開始した日本に過ちがないかのように言い募る事こそ、却って米国の過ちの認識をも失わせてしまう、過ったものです」と指摘し、それに対し百田さんは「自虐史観と偽善に基づいた、捻じ曲がった解釈である」として「しかし、あなたはおそらく死ぬまでそのことを理解できないだろう。まさに米山氏の解釈こそ、戦後日本の自虐思想による洗脳の深い病理の典型的な実例である」とした、そうだ(記事)。

 以前から、『過ちを繰り返しません』には否定的意見があり、米山さんのような当時の日本にも問題があったとする見方も、普通に存在するところだ。おそらく百田さんは、「戦争を開始した日本にも過ちがあり」と当然のように見なしている部分が気に食わないのだとは思う。別に、大日本帝国は世界制覇のためにアメリカ合衆国のハワイ真珠湾を先制攻撃して鼻っ柱をへし折ってやったわけではない。
 石油の禁輸が行われ、1年も経てば戦うことも出来なくなる状態になったので、意地を見せたに過ぎない。惜しむらくは、英明な陛下も個々の見識としては決して魯鈍とは言えない指導部がありながら、戦争の収め方もわからずに戦線を拡大させ、本土爆撃を許し、軽い気持ちで市街地に大量破壊兵器を用いられ、幾万幾十万の無辜の民を殺戮されてしまった。白人至上主義でアジア人に対しては何をするかわからないような連中も多く含まれるという認識が足りなかったのも過ちで、原爆被害を受けることになった立場から見れば、「国体護持」にこだわって終戦交渉を長引かせたのは、誤り以外の何ものでもあるまい。半月前に降伏していれば、原爆を落とされずに済んだのだから、情報も集められず、見通しが甘すぎたのである。

 結局、いろいろ『過ち』はあった。それぞれの人の知識や認識は違い。いろいろ感じるところは違って当然なので、どのような『過ち』か具体的に書かないほうが正解だと、大作家から見れば「戦後日本の自虐思想による洗脳」の中でアイデンティティを形成した私も思うところである。

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