
緊急事態だ。
昨日、23日には孵化していたヒナ5羽を育てているはずの母ヒノコが、止まり木でボンヤリしている。何するでもなく、心ここにあらずの態だ。
これは、育雛疲れで気力が喪失した姿だろう。このままではヒノコが死ぬ、と飼い主が思ったのと、夫のアネーが「このままだと母ちゃんも子供も死んじゃう!」と思ったのは、ほぼ同時だったようだ。横でどうしたら良いのかそわそわしていたアネーが、突如あっちこっちで食べ始めたのである。
今ごろ気づいても遅い、と横目で見ながら、それでもヒノコは巣に戻ったので、一晩様子を見た。
そして先ほどだが、やはり夫婦で巣から出ていて、ヒノコは背眠しているのを見て、ヒナを緊急で引きついだ。一番小さな子以外はエサをもらっているが、体が冷たくなっている。つまり、アネーが頑張って村のある給餌をしてくれたものの、温める事は考えられないと思ったのだ。
こうした形でやる気がなくなってしまうと、悪化の一途なんだよな、とあまり経験はないのだが、それに近い例と昔テレビで育雛放棄して死んでしまったハヤブサ?の姿を思い浮かべた。精も根も尽き果てて、育雛したのに体が動かず精神的に追い詰められる、負のスパイラルである。
生後5日から1週間ほどか。あと3日ほど頑張ってもらいたかったが、仕方があるまい。がんばって育てよう。


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