意外なパダワン

師匠ガチャのさえずりに聞き入るパダワンのキンタ

  スターウォーズはディズニーによってすり潰されたように思っているが、私はファンではないので、どういった評価なのかは知らない。ただ、師匠(マスター)にくっついて修行する見習いをパダワンと呼ぶ言葉がお気に入りで、さえずりの師匠にくっついて回る若いオスを「パダワン」と呼ぶことにしている。
 で、現在修行の身のキンタが選んだ師匠は、ひとまわり小さいごま塩ちゃんのガチャだった。師匠とされたガチャは自信を深め、態度も体格も大きくなっている。相乗効果である。

 さて、私の文鳥の飼い方を、伝統的なものと思っている人がたまにいるが、私は誰のパダワンにもなっていない。つまり、誰の飼育法も継承していない。それどころか、昔の飼育方法など忌むべきもので、批判的にしか受け止めていない。
 昔、と言うのは、例えば↓だ。以前「やなぎす」さんが紹介されていた『バードライフ』1963年5巻3号の記事。赤線を引っ張ったのは私だ。まじめなお百姓さんが白文鳥のヒナにたかられながら差し餌をしている、何とも素敵な姿である。こういう状態は、理屈抜きにのんびり見ていると良い光景で、中身を読むと議論の的になってしまう。・・・お百姓さんに議論は似合わないし、彼らができる議論は、田んぼの水争いくらいだ。

 さて、まず、玄粟だけの飼育はお勧めできない。だが、輸入飼料を敬遠したと考えれば、それはそれで一つの見識と言えよう。で、この文鳥ちゃん達が竹べらから食べている、私がパウダーフードを入れている部分をゆで玉子&牛乳にしている方法はどうであろうか?私はパウダーフードの方が無難で使いやすいので真似する気はないが、自分で作るなら間違っているとも言えない。
 私なら、牛乳よりきな粉を推奨するが、牛乳を否定するだけの根拠はない。以前どこかで、小鳥は乳糖を分解する酵素を持たないので、牛乳を与えると下痢になると断定しているのを見かけたが、酵素がないから下痢になるとは限らない。消化できない部分は排泄されるだけで、カルシウムなど有効な部分もあるだろうし、そもそも、悪影響を示すデータなど無い。むしろ、実際に使用している経験が散見される。
 例えば、昔レース鳩の漫画に、牛乳を与える話があった。あれで下痢を起こすなら、レースからの帰還など出来ないだろうし、そもそもレースに臨むだけの肉体の健全性は保てまい。つまり、理屈はわからないが、鳥は牛乳で下痢を起こさず、案外好むもの、と見なすべきかと思う。これを否定するには、自分の小鳥を実験台にして、毎日与えたところ慢性的な下痢症状を起こして痩せた、などのデータを示す他ないが、誰がそのような動物実験ができようか?とりあえず、実際与えていた者がいて、問題なかったようだ、というだけだ。人間のデータでこうなるはずだと理屈を言っても何の意味もない。「人とは違うんだろうね」で終わりだ。

 当時は、「白文鳥は全部輸出」して、「桜文鳥だけは手乗りにして問屋に卸し」たとある。では、この白文鳥に差し餌をする写真は何だと思うはずだが、つまり、親鳥に次の繁殖をさせるために引き取って差し餌をして育てて、差し餌が必要なくなったら輸出していたものと思われる。したがって、オスメスの区別はまだ出来ないわけだ。

 参考になるだろうか?しない方が良いと、私は思うなぁ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました