
深夜、下書き保存したつもりが公開されていたので、早朝、二重になっているところを消し、週に2回が1回になっているのを直し、最後を適当にまとめて誤魔化した。『横浜小鳥の病院』で甲状腺腫を治療された人の話から、院長の海老沢氏の甲状腺についての動画やサイトでのプロフィールの文章から茨城県人をいじる予定だったのである。・・・機会があれば改変したい。
私は茨城出身と聞くと「ダッペカッペですか、そうですか」と、微塵も悪気なくすぐに言ってしまい、相手が気を悪くしない気のいい「ダッペカッペ」(田舎ッぺだっぺ)と判断すると(横浜の港の南【正確には南西】の幼稚園児の頃近所にそういった人が複数いたので・・・)、「カッ~ペダッペェ?、ダッ~ペのカペェ」とたたみかけるわけだが(嘘ですよ。真に受けないでね)、海老沢氏のこの露出、出身地のあからさまな公表は「院長の罠だ!」と感じたのである。
つまり、「同級生」のえらい子であるカズちゃんは、一部では、神のように崇められる鳥類の獣医さんに出世してしまったので、畏れ多く感じた患者の飼い主たちが気軽に話してくれず、鳥患者の普段の様子などの聞き取りに支障を感じているので「おじさん怖くないですよ~」「ダッペカッペは嘘つかないよ!」と相手が緊張しないように心がけたのではないか、と勘繰ったわけだ。どのような名医でも普段の様子がわからなければ、判断しにくいことも多いはずなのである。昔々の高橋達志郎先生のように、どんどん入院させて世話をしながら様子を見る、などは現在では無理だし、それは飼い主が担わなければならない役割を放棄したとも見なせる行為で、推奨はしかねる。
主に大型鳥類の飼い主で、海老沢氏の有難みを感じる機会の多い人は、とかく神格化しがちかと思うが、それも考えものなのである。みなさんは、「赤ひげ」などという言葉を聞いたことがあるだろうか?貧乏長屋で医者をしている赤い無精ひげを生やした先生は、とてつもない名医だが、お金をろくに取らずに治療するのでいつも貧乏、といった設定だ。そして、長屋の連中は、いつもいつも先生に世話になってお金がないので野菜だとか何だとかを持ち込むくらいしか出来ず、本当は崇め奉りたいくせに、「そこの角だけど、藪医者よ」などと新しく来る患者に言うのも定番だ。
神様を藪呼ばわりするのは親しみの表れで、近所づきあいをいつまでも続けたいがためである。神様と一つ長屋に住んでいると思ったら、身の置き所に困るので、そうは思わないように一所懸命けなすわけである。
なお、断っておくが、私は無病息災が当たり前、病院には行かない、という哲学(と言うより、必要なかったのでそうなった)なので、海老沢氏を頼ることもなければ拝むこともないので、一所懸命けなす必要もない。ついでに、私に対して「親しみの表れ」は通じないので、ご遠慮ください。
ただ、海老沢氏は「赤ひげ」とはタイプが違う。一所懸命に真摯に医学的な解説をしてくれても、それは万人が理解できるものではない。完ぺきに治癒するためにレントゲンを撮り甲状腺の状態を確認するのだと思うが、鳥に対してのレントゲンがない時代から、甲状腺腫は存在し、それの治療が行われていたわけで、レントゲンは本来必要ないとも言える。
5千円の価値とされる文鳥に、5万円の治療費を支払う飼い主たちは、プライスレスの価値を見つけた素晴らしい人たちだが、それだけが正解というわけではないだろう。5万円をかけなくても、完璧に甲状腺の状態を追わなくても、つまり安上がりに甲状腺腫は治療できると、飼い主は知っておいてもらいたい。私は知っているけれど、役に立っていないが。
不幸にして、主食と豆苗のみを与えてヨウ素欠乏による甲状腺腫にしてしまった文鳥の飼い主は、副食に考えが及ばなかったのは「甘い」のは確かだが、そういった人も多いので、あまり気にしない方が良い。同じものを食べていても平気でいるケースの方が、たぶん多いのである。
つまり、小嶋君が何と言おうと、一般的には発症しないのだ。我が家はボレー粉もアワ玉も常置する方針なので、極めつけにヨウ素が不足する可能性は低いだろうが、では、ペットショップで「ヒューヒュー」言っている文鳥を見たことがあるだろうか、繁殖場で卵産め産め雛雛育てと飼育されている文鳥たちが、甲状腺腫になってそれが可能だろうか、つまり、何も気にしなくても、少なくとも若い頃は問題が生じにくいのである。より長生きさせて症状が出てしまったところで、「飼い主失格」の烙印を押される必要はあるまい。
それよりも、ヨウ素問題には不思議がいっぱいだ。
なぜ、ヨウ素欠乏国で有名なオーストラリア原産のセキセイインコに、比較的にではあっても、甲状腺腫が多いのか?なぜ、ヨウ素欠乏に耐えられるように進化していないのだろう?日常の飲水にヨード剤を一滴垂らしているだけで、なぜ文鳥は過剰になってしまうのか。なぜ?だって、文鳥ときたら、海草のネバネバが好きで、海苔でも昆布でもくわえて巣に運び込むのに、急性症状が起きないほど、ヨウ素含有量の高い食品に耐性があるではないか。一時的に大量に摂取しても不要な分は排泄されるので問題ないが、甲状腺にヨウ素が満ち足りた状態が続くと問題になるという事だろうか。
調べるとなると、実験動物にされ屍類類になりそうなので、とりあえずそういうものだと思っておこう。
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