
文鳥にも離婚あり
文鳥は夫婦仲の良い生き物で、「死がふたりを別つまで」一緒に行動するのが基本である。が、例外はつきものだ。換羽のイライラで妻に対して暴力沙汰を起こして離婚の危機に陥ることもあれば、突然の熟年離婚もある。亭主への積もり積もった不満が爆発することは・・・、人間には特に多い話だが、何と文鳥も同じなのだから笑える。
今回はスージィ(スーちゃん)とライトだ。飼い主が見るところでは、スーちゃんが年下のクロダ、そう、片脚を骨折し、3500円のヒナだったくせに2万円の治療費を強いて、おかげ様で、昨今の獣医さんは単純骨折を治すのに、未経験のピン止め手術を優先したり、見ても不鮮明で意味のないレントゲンを撮りまくろうとする一方で(1枚5千円。診断するために1枚、治ったか確認するので2枚、手術なしでも最低3枚の撮影が必要らしい)、脚にギプスをする技術を持たずテーピングするだけで3人がかりの体たらく、なのを経験させてもらった(ついでにAI様にイラストにしてもらった↓。もちろん誇張を多く含んでいる)。あの、クロダである。
世の中には、自分を院長とする動物病院での診療は週に一回だけで、何か他のことをしている人もいるようだが、そのような人は専門医でもなければ臨床医でもない。なぜなら、現場の専門性とは『場数』であり、どれだけ患者に接するかが全てだ。例えば、日に50~100の患者の治療をこなせば、手技は上達しそれだけ患者の負担を減らせる(「スピードは場数。丁寧さは才能」は私の格言だ)。週に一回で腕がなまらない程度などと言う「程度」は無い。ひたすら努力精進して限界を考えずに上達していくこそ臨床の専門性で、専門性を得るために研修医は専門医のもとに来る患者で場数をこなさねばならない。で、研修が終われば、小鳥の患者は少ないので、上達は見込めずなまくらになってしまうのはやむを得ないのだが、専門医がそれでは話になるまい?そのようなこともわきまえない臨床医の出来損ないを有難っているようでは、小鳥も飼い主もごく一部の信者以外は救われないだろう。自分の病院で自分の名前を指名されたら指名料を取るだと?誰の病院なのだそこは!その点、クロダを診てくれたマニュアルバカやへたっぴオネエの方が、臨床医としての覚悟の点では、はるかにマシと言える。
脱線した。夫をないがしろにして若い愛人に入れあげる女房に腹を立てたライトが、換羽のイライラも重なって、家庭内暴力夫(ドメ夫)と化し、スーちゃんが脚を引きずる事態となってしまった。そして飼い主介入。ライトとクロダをチェンジしてやった。で、↑いわゆるバカップルとなったわけだ。
このようなことは、数飼わなければわかるまい?場数がものを言う。・・・まあ、あまり経験したいとも思えないが。


