
『皇室典範』が改正されたのは良いことだ。これまでのそれが、皇室を絶滅させるだけのものになっていたので、何であれ早急に変える必要があったのである。「なぜ今なのか」「もっと議論を」・・・。これまでしてこなかったので事態は悪化の一途、赤ん坊は成人し、「結婚適齢期」はキャリアを積み上げる、それすら知らないボケどもには、「今でしょ!?」と返す他ない。
今後もどんどん変えれば良い。もちろん、その間、当事者の意志をきめ細かくお聞きして反映するのが望まれる。何より大切なのは、個人の自由意思で、皇室に止まって皇族として公務を行っていただける環境を整えるのが、皇室を愛する一般日本人のなすべきことかと思う。
産経新聞も改正を喜んでいる(記事)。養子によって婚姻の選択肢を増やすのも、確かに有り得る話で、20年以上前の私もそれを期待した(ただし、天皇陛下になる可能性があるなら、幼児から宮廷に親しんでもらうのが不可欠と考える)。しかし、今現在は、それでは済まないと考えるようになっている。なぜなら、「困ったら旧宮家を皇族復帰させれば良いさ」、などと『明治ノスタルジスト』の皆さんが惰眠をむさぼっている間に、長子相続がヨーロッパの王室で基本となり、つまり、男系への意識が薄くなっており、それは天皇制に影響せずには済まないからである。『ガラパゴス』の孤高を誇っても、周囲との格差が広がって、結局、孤高を守れなくなるに決まっているので、国際基準に合わせつつ、伝統や精神性を維持していただけるようにすべきではなかろうか。
そうした危機感から言えば、本日の産経の主張もズレている。
一般男性の皇族入りを認めないことで皇位の簒奪(さんだつ)や皇室の乗っ取りを防いできた。これに対し、一般女性は婚姻で皇后や妃(女性皇族)になってきた。女性差別と論じられるものではない。
婿入りなら簒奪の可能性があり、嫁入りなら簒奪の可能性はない、露骨なまでの性差別ではないか?神功皇后も武后もエカチェリーナ2世も他家からの嫁だが、政治力は抜群だったのをご存じないのだろうか?夫や子供を抑えつけて権勢をふるったと見るなら、それは一面では簒奪とも言えるではないか?
保守と言うより、明治時代のあり方に憧憬のある諸氏『明治ノスタルジスト』は、簒奪、と力により前王朝を倒して新王朝が開かれるようなイメージを与える言葉を脅し文句でもあるかのように好んで使われるが、実際の簒奪はほとんどが「王朝交代」である。例えばイングランド・・・。
先日、朝起きたら、イングランドとアルゼンチン戦が後半20分くらいで、イングランドが1対0で勝っていて、「どうしよう!」と私が困ったという話を・・・・・・してしまおう。
決勝トーナメントでの私の推しはスペインだ。ヤマルという神童がいる。他もいつもどおり優秀な選手ぞろいで、今のチームはことのほか堅守だ。この難敵、「無敵艦隊」をイングランドがやっつけるのが楽しみなのだが・・・。「ヤマルって、当て字なら「矢丸」で早いだけだが、ペレみたいに何でもできるな。ペレみたいに長らく君臨してもらいたいが、風のように去っていく(ケガをして再起できない)かもしれないので、こういう子は最初から頂点に立ってしまった方が良いだろう」が今回の私の理想的結末・・・。決勝となったら・・・、無敵艦隊を葬るネルソン提督に味方せずにはいられまい・・・。などと懊悩するわけだ。
で、イングランドは5バックになった。セオリー通りの守備固めだ。本田さんと違って「めっちゃ」「めっちゃ」うるさくない解説は、本田さんの感性?より、確かに初心者には不親切で、なぜ5バックにするか解説してくれない。したがって、後ろに引いたイングランドから点を取るためにアルゼンチンがどうするか、など指摘する様子もなく(言えば「当たった!」とか喜ばれるのに)、・・・ミドルシュート来た!サッカーを知っていれば、より高い守備陣の並ぶゴールを割るには、サイドからあげるかミドルから蹴りこむかなのだが、思ってる間もなく実行してきたのは、さすがメッシだ。いつもながら、硬くて痛いアルゼンチンの後ろからのそれに、キーパーはよく反応したが、その後イングランド側はなす術がなかった(ような雰囲気だった)。戦略的な対応力が不足していたのではなかろうか。結果、2発目来た!すぐ来た!!たたみかけてきた!!!で、同点になったシーンを見届けて、私は家を出たのだが、アルゼンチンの勝ちを確信していた。あのような精度の高いミドルを連発するのは、残り15分くらいになって負けていて相手が守りに入ったらミドル、と決めていたに相違ない。しかも、あの精度!あれでは5割ゴールネットを揺らして不思議はない。
同点に追いつかれた我がイングランドは、前のめりにミドルに来る相手の後ろをベリンガムで逆襲すべきだが(こぼれ球はイングランドの紳士と言うより船乗りみたいなケインが・・・)、あのような棒立ちでディフェンスで点を取られるようでは切り替えられないだろう。・・・などと書くとよく知っている人のようだが、サッカーを長らく観戦していて解説なんてうるさくなければそれで良いと思えるまでになれば、誰でもこの程度の展開は読める。サッカーフリークは、より以上に個々の選手を知った上で観ている。私などは、目的意識もなく野次馬をしているに過ぎない。ただ、ある程度見方がわかれば、解説の感性的表現などうるさいだけと気づくはずだ。解説されるより早くワールドクラスの選手は動き出し実行しとんでもない技術で点をもぎ取るのだから(アホ解説笑っている暇があるなら、自分で感じなさい。せっかくのプレーが、もったいない)。
閑話休題。
イングランドの王朝交代は、男系が変わるという意味しかない。ノルマン朝は男系が絶えると娘が継承し婚家の名称を取ってプランタジネット朝になる。それも薔薇戦争に明け暮れて子孫が絶えると、男系は別の一族が婿入りしてテューダー朝となり、処女王と言われるエリザベス一世には子がいないので、女系で継承権を持つスコットランド王が跡を継ぎスチュアート朝となる。その男系が断絶すると、これも女系で継承権を持つドイツの選帝侯が跡を継ぎハノーヴァー朝となる。その男系はヴィクトリア女王に至って、その夫は男系は別となるのでウィンザー朝(本来はサクス=コバーグ=ゴータ朝)となる。
征服王と呼ばれるノルマン朝初代ウィリアム1世も(イングランド王に即位したのは1066年)、それ以前ウェセックス朝とは遠縁(大叔母が嫁している)で、継承権ありとしているので、これも血縁での継承と見なせば、イングランド王家も頑張れば6世紀まで歴史をたどれるかもしれない。それなら継体天皇が婿入りしたのと同じくらいなので、その由緒の長さだけなら天皇家を冠絶したものとは言えなくなってくる(立派な神話があるだけうちらの方がすごいのだが、事実としては証明できない)。
そこで、明治期、下級武士による革命とも言える維新を乗り越え「王政復古」を成し遂げた元勲たち、分けても我らが岩倉具視卿は思案した(私は大久保利通と岩倉具視を同時代の人たちの中では最も尊敬している)。「ウチの天子様はオタクらと違ごうて男系男子で万世一系どすえ!」(いい加減な京ことばなので真似はしないように)は有効となる。
ところで、皆さんは今現在のイギリス王室をマウントバッテン朝と呼ぶであろうか?エリザベス2世の夫エディンバラ公爵フィリップの本名は、フィリップ・マウントバッテンである。その子が即位してチャールズ国王となられた以上、先例に基けば、その男系が続く限りマウントバッテン朝になるはずだ。しかし、今回はそのようにしなかった。もしくは、出来なかった。なぜか?イギリス当局にお尋ねください・・・だが、想像するに、男系を優先させ王朝名を冠する習慣が、社会的に受け入れがたくなったからであろう。
そもそも、日本人は無頓着だが、チャールズ3世陛下は母から継承した女系国王で、出生段階では、男系男子優先の思想では継承権も怪しく、王子を呼称するにも祖父ジョージ6世の勅令を必要としている。他のヨーロッパ王室も本来は男系優先だが、それを乗り越え長子相続で男女同権とする形に変えて、現代の在り方を模索している(自由にしすぎて様々な弊害も起きている。子持ち女性を王室に迎えて、その王族の資格を持たされない連れ子がぐれてしまって刑事事件を起こすというスキャンダルも生じる)。みな苦労しているのである。「ウチの天子様はオタクらと違って男系男子で万世一系だぜ!」などと言えば、いまだに男尊女卑、伝統を盾に現代からかけ離れた異質な者たち、と見なされるのは、明々白々なのだ。そして、天皇ご一家には、そうした男女同権で内実はもがき苦しんだか苦しみつつある諸王室と親善をはかっていただかねばならない。昔の価値観が通じるわけがないだろう?宮廷内の高御座に貼ってある紙切れではないのだ。日本国民の象徴とそのご一族として尊敬され、ご公務を担い、国際人でもあらねばならないのである。神社のご神体と同一視するような不遜な真似は許されない。
変えずに滅ぶのか?時代に合わせて変えながら伝統を引き継ぐのか?王朝名を男系で変える時代は終わった。その現在をどのように乗り越えるか、考えたいものである。
さて、ウチの文鳥一族は、初代の名を取って「ヘイスケ朝」と呼んでいる。男系ではない。もし、性染色体のなんちゃらでいけば、鳥の場合は卵子側の性染色体で雌雄が決まるので、女系にすべきだが、そのようなことは考えたことすらない。たまたま買ってきたヒナがオスで、その跡継ぎが娘で、と雌雄を選ばない。オスはさえずって探す時に分かりやすいので、母系相続にして婿入りを基本にしたいくらいだが、そのようなことを実行したら、確実にお家は断絶していたはずである。
王朝名の変更?そんなもの、止めたら祟りがあるわけでも何でもない、ただの習慣で無意味だったと、イギリスの王室が示してくれた。ヘイスケの血脈なら皆一族、より正しくは、系図でつながっていると見なせる限り、誰が跡を継いでもヘイスケ朝だ。
でこの子ら↑もヘイスケ朝の一員だが、相変わらず飛べないオステはイッパ、後妻に先妻によく似たツブラを迎えながら、放鳥時にはチャッピ(チバ娘、老トムの後妻)と不倫関係にあり、その他もろもろのメスにもてるので、飼い主から厳しい目をそそがれる奴を追いかけ、彼が飛ぶと自分もその気になって・・・、テーブルから落ちる。結果、また、傷だらけだ。困ったものである。
