「常夏」環境の危険性

食欲でテーブルに来るアゲ、変顔もかわいいタイシ、ほおずきほっぺのマダラ

 以前、真冬にワクモが感染したとグーグルで指摘があったので、真冬に元気でいられる虫とは何なのだ、と疑問視した。
 最近、同様にワクモで悩んでいる方の投稿があり、それも真冬のことなので、不思議に思ってネットサーフィンをしながら考えていたのだが、結局、室温が高すぎてワクモが活動しやすい飼育環境になっている、と思えるようになった。
 ワクモも虫の一種なので、寒ければ動けなくなり、活動するようになるのは20℃くらいで、25~37℃で絶好調に繁殖して増えるものらしい。それで、私は土中に潜むものと誤解していたが、隙間状のところならどこにでも潜伏するし、大増殖するとどこにでもコロニーを形成するもののようだ。
 では、なぜゆえに、我が家よりはるかに衛生的な飼育をしているように思える家でワクモが発生し、我が家では見たことがないのであろうか?と考え、土中だと思ったので観葉植物を栽培しているとか?と考えて、土中でなくても繁殖するなら・・・、室温が高いのだろう、と結論した。
 つまり、稀にだが、熱帯原産の小鳥なので、常夏の環境を是としたのか、ヒナの飼育温度が28℃くらいとされるのが一般的だからなのか、昔々、文鳥よりも寒さに強いはずのセキセイインコの飼育に新生児を入れておく医療機器が必要と、飼育本に書いたり有名な漫画家に描かせたりした小鳥専門の獣医のような、理会不能な常識外の人の影響か、やたら室温を上げている人がいるのだ。
 となれば、そこはワクモにとっては寒さしらずの素敵な環境で、季節の中で生きている常識外の世界となる。2月に外が雪でも関係ないのである。

 この場合、常識とは何ぞや?文鳥は日本生まれの日本育ちで、野外で越冬繁殖した記録もたくさんある生き物なので、熱帯の野生動物をひっ捕まえて飼育するような常夏環境の必要はないという事実や、寒冷地の室温は18℃以上が健康上望ましいとされ、それは18℃あればOK、とも言い換えられるわけで、実際の統計では、日本で都道府県の平均室温は地域でばらつきがあるが20℃未満が大多数(確か西日本の方が低い。20℃以上は北海道と新潟となぜか神奈川県とあとどこかだった)という事実もある。つまり、ワクモが元気な環境にしているのは、普通ではないのである。その点を自覚しないと、話がかみ合わないだろう。
 繁殖のプロ的な世界だと「無加温飼育」などと言う言葉があって、暖房を使用しないでも元気に育つのが、一種のステータスのように思っている人もいる。いろいろなのである。ほどほどが重要、日本のの一般家庭の常識で、まずは考えたいものである。

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