アメリカの親爺は、上機嫌で隣国へ向かったようで、何よりであった。
ところで、高市首相の身振り手振りも大げさで大きな声でゆっくりした英会話をけなす向きがあるらしい。しかし、あんなものは演出である。東洋人が流暢なキングスイングリッシュを使えば、上流社会の素直な人には感心されるかもしれないが、より多くの反感を買う。拙く話した方が上流も中流も下流、すべての人に好感を持たれやすいので、虚飾の猿真似よりよほど実践的な話し方には相違ないのである。
およそ人は他人に対して装うもので、演技であり演出でありそうして他人にそう思わせたい自分を作っていくものだと思う。虚飾を取り払った本当の自分?そんなものはありはしない。他人との関係と自分の中での思索、そうして自分は自分らしくなるので、それらを取り払えば何も残らない。元々の自分など、空っぽである。けなした人のお一方は宝塚出身の女優さんらしいが、俳優さんなら、少し冷静に考えれば演技の必要性くらい理解できるだろう。
両首脳が「親友」や兄貴分として、故人をたたえている中、その偉人を世の中から消したバカの裁判始まっている。宗教で親が散財して子どもたちが苦労したので、その宗教に縁がありそうな有名人を、手製のクラッカー銃で殺したとかいう話だったはずだが、そんな奴の生い立ちなどどうでも良い。生い立ちがかわいそうならほぼ無関係な人を殺して良いのか?情状酌量の余地など微塵もない。・・・が、死刑にはならないだろう。刑期を終えて、世間の恐ろしさを知るが良い。
親が貧しいどころか存在しない人も、事業で破産した親、投資で破産した親、競馬で文無しになった親、パチンコで家に帰ってこない親、愛人に入れあげ駆け落ちした親、そのような気の毒な環境で生まれ育った人など、いくらでもいる。
バカより駆除されるクマに同情したい。ある日街の中熊さんに出会った♪、などと言う異常事態はなぜ起きているのか?常識的には、異常気象により山枯れで山林では食べ物が集められず、結果、力の強いオスのクマがエサを探す範囲を広げ、そのテリトリーにいるより弱いクマが追い出されて、街中にエサを求めざる得なくなった、といった説明になるかと思う。それを巨視的にとらえるなら、気候変動により山林の植生が変化してきており、現在のクマの生息数を賄うだけの食料が供給されなくなったため、とも言えるだろう。つまり、異常気象によりクマたちは生態を変えざるを得なくなっているのである。
ではどうすれば良いのか?間引くしかないだろう。今現在の自然環境で生息できる適正数にしなければ、クマの絶滅もあり得る。なぜなら、力強いオスクマにより山中を追われ街中に出てきた母子クマばかり殺してしまっては、次代は残せないのだ。したがって、山中の実力者も駆除して、その生息域を空け、クマの母子が安全に生活できるようにする必要がある。となれば、素人にはどうにもならない。ハンターがチームを組んで綿密な作戦を立てたうえで山狩りもしなくてはならないだろう。問題は、そのようなハンターは数少なく、公務員でも何でもない趣味の人しかいない点にある。村田銃と一頭の相棒(犬)を連れ、「山親爺(やまおやじ)」と対峙するマタギの名手などもういないし、いたとしても危なくてそれを続けさせることはできない。
秋田県は自衛隊派遣要請をしたようだが、クマ駆除のためバズーカをぶっ放せるわけがないので、役には立たないだろう。有志を募って訓練が必要だ。
やはり、山の野生動物を管理するプロのレンジャー部隊を、環境省の外局か何かとして設置して、公務員としてしっかり身分保障をしたうえで、しっかり訓練されたプロを育成して、過酷な山仕事を任せる他ないだろう。それでもしばらくは、現在の猟友会の人たちを臨時雇いして教官をを務めてもらうしかない。高齢のベテランたちの経験や知識を、しっかり学ばねば、人食いクマがうろつく山など怖くて入れない。危険を伴う専門性の高い仕事なので、既存の組織で何とかしようなどとは考えるべきではあるまい。
ところで、この異常事態でも、難民化しただけのクマさんを殺したらかわいそうと、行動力だけはある人たちが地元自治体に苦情の電話などを繰り返しているらしい。それほど行動力と慈愛の精神があるなら、クマのエサになるために山に行け!と戦々恐々と過ごしている地方の人たちは思うだろう。捕獲したクマは山に帰してあげて?飢えたオスに無残に殺されるだけなのがわからないのだろうか?彼らは住処を追われているのだ。まして、人を襲ってそれが非力な獲物と味をしめたクマが山に戻れば、おっとり刀で一人でハイキングする人は襲われてしまう。また、数人でキノコ狩りに山入りする年寄りなどは、集団であっても、エサと見なされてしまうだろう。
人間として他の人間の生命財産を守らねばならない責務を多少でも自覚すれば、人を襲った野生動物は生かしてはおけない。クマさんの立場にいかに同情しても、人間社会の一員である限り、人食いクマの駆除は許容しなければならないのである。肝に銘じねばならない。

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