失踪先はベッド下

ビビリの愛弟子

 それは一昨日夜のことだ。
 放鳥終了の時間となり、みなを「帰りましょう!」と『文鳥団地』に追い立てていると、1羽、バタバタと真っ暗な隣部屋に向かうものがいた。・・・前科がある。たぶんオノコだ。と思ったが、その今の続き部屋は現在私の居室化しており、その際に文鳥たちが狭い場所に入らないように、特にベッドの下に潜り込まないように、プラスチック段ボールでふさいでいたので、すぐに見つかるだろうと思い、他の子たちを帰宅させるのを優先した。
 ところが、オノコは消えていた。物音ひとつしない。どこかに身を潜めていると思い、ベッドの上にいないことを繰り返し確認の上、寝てしまう。朝には出てきているだろう・・・、が、出てこなかった。
 で、昨日の昼に大捜索を行い、ベッドの下も三度にわたって確認したが見つからず、途方に暮れて、もう一度ベッド下を確認したら、いた。使えないテレビなどでふさがっているので大丈夫だろうと思っていたわずかな隙間から入り込んで、光の届かない端の方に潜んでいたものと思われる。
 ぼんやりしているのを棒で手繰り寄せて捕まえ、さらに入り込めないように工作をしておいた。こちらの部屋に入れないように、簡単な網で間仕切りしようかとも考えたが、大騒ぎになりそうなのでやめておいた。

 家庭内遭難、気をつけねばならぬ。

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