
トムの両親、ヒサ&クワァは、後に繁殖上手となるが、最初の子はポイポイ捨てていた。そこで、有精卵を先日亡くなったパッパの弟妹たちに託した。私のイメージは児童の頃に飼育していた十姉妹が親兄弟姉妹が集団でヒナを育てていた記憶に基いている。ところが、現在の十姉妹たちは、得体のしれないヒナにほそぼそとエサを与えるだけで(多分大きすぎて巣の外に捨てられなかった)、トムが死ななかったのは奇跡であった。何しろ、この十姉妹たちは、その後、孵化しかかるとポイポイポイポイ捨ててしまい、結局、1羽の後継者も残さなかった。
長じてトムは、十姉妹をいじめて楽しむような気配があったので、ひそかにこれはエサを十分にくれなかった恨みと思っていたが、嫌いにしては、パッパだけになりツボ巣で寝ているばかりの彼を、ケージの上でじっとして見守り続けていた。で、亡くなったのでどうするかと見ていたら、ケージをのぞく習慣をさっぱりやめてしまった。十姉妹愛を感じる。
そして私は個人的な経験を一般化してしまう(某獣医さんより経験があるだけマシだと思うけどな!)。事実かどうかは不明で憶測となるのだが、今と昔では十姉妹は違う生き物になっているのではないか?元々、いろんな品種を雑居飼育して勝手に混ざって、その環境に適応して何でも育ててくれる「仮母」となったが、近年、姿かたちにこだわって、結果、夫婦単位でないと繁殖が困難になる性質に変わったのではないか?
姿かたちも結構だが、性質の継承を意識したかったと思う。
。
コメント