アブラナ科禁止は非常識

一仕事終えた夫婦

 イチィとハンジが3羽の白文鳥のヒナを育ててくれた。・・・自分で育てたハンジのような文鳥は、当然かわいいが、イチィのようにペットショップの売れ残りっ子で手乗りに復帰するような子は、さらにかわいいものだ。無理な繁殖をせず長生きしてもらいたい。
 とは言え、ウチは繁殖を促進する気は無いが止めようと努力もしないので、自然の摂理で繁殖はつづくものと思う。で、優秀な子たちは、顔を緑に染めて差し餌をする・・・。
 たびたびになるが、アブラナ科やマメ科の青菜は、文鳥に悪影響を与えると言うのはデタラメであり、危険極まりない非科学的な思い込みなのでご注意願いたい。本来、そのような説を唱えた時点で、その人の肩書きが何であれ(そもそも臨床獣医の肩書は研究職ではないことを示すだけ)、科学的な思考能力に欠けている自覚がないだけのことである。
 マウスを使った生体実験で、とある野菜(芽キャベツ)の過剰摂取が健康被害をもたらすと実証されたとして、そこから鳥類に与えてはならないとするには、いくつもの実証実験が必要になる。マウスにたくさんやったらヤバかった。でも人間がそんなに食べることないんじゃね?フツーのキャベツなら山盛り食っても全然余裕の数値じゃん?日常の食生活とは関係ないよね。などという程度の話が、ほ乳類ですらない、多種多様の食性の違う鳥類のすべてにおいて避けなくてはならない食べ物としてあげつらうなど、科学者として必要な論証過程をすべて無視したよくよくの異常だ。
 もちろん、このような非常識、飼育経験すらないことを自白しているも同然と言える。↓のような姿を見たら、聞きかじった知識から豆苗には問題があるなどと簡単に言えるはずがあるまい。簡単に言えないから、いろいろ調べ、問題が無いことがわかる。つまり、他人事だと思って聞きかじったことを検証もせずに吹聴している以外の何ものでもあるまい。
 この際、あえて上から目線で、研究者でもなく飼育者でもない一治療者の異常な見解を放置した人たちを評するなら、みな不見識であり、そのような風説の流布に加担した責任は重い。出版社および献本を受けながら中味を読むこともしなかったいい加減な連中や、多少は知識がありながら批判精神に欠けているような人、そうでありながら、利いた風な口でネットで広めた人たち、およそ、飼育者として自分の飼鳥の幸せを考える自覚に欠けており、知識ではなく感性、知識の扱いは慎重に、当たり前の心がけすら疑わしい。いったい何を「お勉強」しているのか?医学的知識を得たいなら、獣医学部に入ってせいぜい頑張れば良いだろう。そうではなく普通の飼い主なら、自分の鳥と一所懸命「会話」して、感性を磨いたらどうだろう。

 それにつけても、小松菜を切らさず与えるのは大変だ。豆苗も、ネットだと成長しきったものばかり届いて大変だ。苦労して与えているのに、バカの盲説で否定されては迷惑だ、気をつけていただきたいものである。

育雛のご褒美に豆苗食べ放題になってご満悦のイチィ

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