サイカとチョロ

 跡取り娘のタッチと同居するタナカは、案外にとても良い婿だった。宿泊部屋にいた時は「図々しい奴」でしかなかったが、タッチに一目ぼれするし、しかもケージに戻す際はテーブルの上で手捕りされるのをじっと待ってくれるようになっていて、手間いらずだ
 チバっ子のサイカの婿になったチョロも、サイカに一目ぼれだ。宿泊部屋では、兄姉と同居していたが、兄より強く姉と恋愛関係になりかけていた。少々活発で捕まらないので、翼羽を切らねばならなかったが、「文鳥団地」に移すと極おとなしい優等生キャラに変わり、こちらもテーブルの上で待つスタイルで手がかからない。逆にほとんど飛ばないことを心配され、切った羽を抜いて再生を待っているほどだ。

 妻をしつけられない男トクの後妻となった2歳の「即戦力」ミソノは、手乗り崩れの気安さで徐々に活動の幅を広げている。元々若い白文鳥のオスと同じケージで売られていたので、当初、近くにいたタナカに接近を図ったようだが、すぐに同居するトクと仲良くする方向に改めた。優柔不断でも夫に求めるのは「やさしさ」なら、トクは確かにやさしい。
何もわかろうとしないおバカなコジマは、同居していた徳のことなど一瞬で忘れて、老鳥(ツイカ)にかじづかれて満足な様子だ。飼い主としては腑に落ちないのだが、それで良いと言うのだから仕方があるまい。
 ついでに、ジャンボキンカチョウのオトメちゃんは、びっくりするほどかわいい。キンカチョウはちょこまかと動くしよく鳴くというか「しゃべる」ので鬱陶しく感じる小鳥だが、ジャンボとなるとのんびり堂々としていて、口数も少なめで鳴き声のトーンも低い。全般的にそうなのかオトメちゃんの個性なのかはわからないが、性格は温厚で争わず、ケンカ腰でつついてくるちびっ子小僧(フジ)にも腹を立てずに受け流し、あっという間に手なずけてしまった。

 次は・・・ウチの子シナモンのキンちゃんは、紅世る気配がないのでメスの可能性が高まっていて、盛んに田中鳥獣店出身のホチャが言い寄っているので、ペアにできるかもしれない。もしオスなら、また考えよう。
 生まれるはずのない桜同士ペアの子の白文鳥part2トッピもメスの気配で、相手は考慮中だ。現在、居残りの桜ヒナが8羽もいるので、その中から選ぶことになるかもしれない。いろいろ複雑だ。一つずつ片づけたい。

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