初飛行間近か?

孵化25日目の文鳥ヒナ(マナツ)
行動が活発になってきたマナツ

 孵化25日目のマナツ、体重は26gと変化ないが、牧草をかじって遊んだり、翼を伸ばすしぐさをしたり、手の上を這い回ったりするようになった。足元もしっかりしてきており、我が家の初飛行最短記録を塗りかえるかもしれない。
 初飛行は、自然界で言えば巣からはじめて飛び立つこと、巣立ちのことで、十分準備して羽ばたくと言うより、本能の導くままに意味不明にパタパタ飛ぶか、飼い主に近づこうとして我知らずに飛んで来るものだ(なお自然界でも巣立ち後もしばらくは親鳥からエサをもらって生活する。巣立ち=ひとりエサではないので、誤解のないように)。我が家では孵化29日目の初飛行が多い(28日目2羽・29日目6羽・30日目3羽・31日目1羽・32日目1羽)。
 巣立ちは、栄養が十分なら早まると言うものではなく、自然界の小鳥では、むしろ栄養が豊かな環境ほど、同じ種類でも育雛期間が長くなり巣立ちが遅れるといった話を読んだことがある(何の本だったか・・・)。少し不思議に思えるが、ヒナにとってみれば、エサが十分もらえるなら腹をすかして自活の道を探す必然性が無く、親鳥にしても、エサが豊富なら「すねかじり」が長く存在しても、さほど苦にならないのだから、当たり前とも言えよう。
 となれば、人工育雛では初飛行など遅くなるのが論理的帰結のはずだが、健常であれば特に遅くならずに飛び始め、2日もあれば長足の進歩を遂げることになる。
 ゆっくりで別に構わないのに、と思いつつ、やはり翼があるものは、早く飛べるようになるべきだとも思い、複雑な気分になるものだ。

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