真夏にミカンのある嬉しさよ

河内晩柑を食べる文鳥(トミ)
最近関係が怪しいイブ・トミ

  俳優の高岡蒼甫さんが、韓国のドラマをたくさん流し、韓国の音楽グループをやたらと持ち上げるフジテレビに異を唱え、物議を醸していたそうだ。
 私、NHKのニュースと時代劇と『ダーウィンが来た』とTBSニュースバードくらいしか見ないので、今現在、民放が何を垂れ流しているのか知らない。韓国のドラマについては、正直にいえば『冬のソナタ』ですら一瞬も見ていないので、好き嫌い以前にまるで無知だ。
 高岡蒼甫さんは知っている。確か『パッチギ』という映画に在日朝鮮人の役で出演され、ずいぶん韓国だか朝鮮だかを贔屓した発言をしているとの記事を目にしていたのだが、その映画は観る機会がなかった。その後出演されたNHKの時代劇(『風の果て』) は拝見し、演技はしっかりしていたので感心した。主人公の友人で剣の腕がたつために、かえって人生を曲げてしまう男の若い頃の役だ。歳をとってからは、渋い遠藤憲一さんがニヒルに演じる役なので、難しかったと思うのだが、しっかりこなしていたのが印象的であった。
 で、数年後の昨今、いわば「嫌韓流」の旗手のようになっていたというので驚いた。ご主義を変えられたのか・・・。しかし、俳優さんの思想信条について、云々するのは如何なものだろう。亡くなられた緒方拳さんは、役に成りきると言うより、役が憑依する、と言うようなことを仰っていたようだが、俳優、役者という人種は、何かの役を演じる際に、その人物そのものとなっており、おそらくその人物の主義主張が入り込んでいるはずである。つまり、いろいろな役を演じる度にその影響を受ける職業だと思うので(昔、今の中村勘九郎さんが若い女優さんとのゴシップネタで騒がれた際、撮影の合間に豊臣秀吉のいでたちのまま会見し、何だか物言いずいぶん勇ましかったのだが、秀吉が抜けていなかったのである)、そう言った宿命を持っている人に、確固として不変の主義主張を求めるべきではないだろう。役者さんの方も、そう言うのは、いろいろな役、つまりいろいろな人にならねばならない仕事が減るなり、仕事が嫌になるなり、本業の夢に破れてから、政治家にでも転向して行なっても遅くないと思う。
 なぜ、こういったことを書いているのか、時代劇、文鳥、フジテレビ、松田選手、脱原発、いろいろと関連なさそうなキーワードが頭を経巡った結果なのだが、ややこしいので、後は想像にお任せしたい。

 特に何かもらっているわけではないが、フレッシュつちやまの河内晩柑、宇和島ゴールドちび玉は、万歳三唱に値すると言っておこう。
 どうにもこうにも厳しい暑さが続くが、文鳥たちはミカンを食べて元気だ。夏が終われば温州ミカンの季節がやってくる。もう少しだ。飼い主も、たまにビールを一気飲みして昼寝でもして、猛暑を乗り切ろうと思う。

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