颯爽と飛んでくるミナ
推定年齢7歳の夫クラは、片目が見えないこともあって飛べない鳥と化し、放鳥時間にもカゴから出なくなってしまった。一方推定年齢4歳の妻ミナは、すっかりまともな白文鳥の姿に戻り、今日も元気はつらつであった。
このように、文鳥夫婦の一方の体力が衰えると、元気な方はあっさり浮気に突っ走ることも多いものだが、ミナは偉い。とうの昔の死語となっているが、貞女言ってよろしかろう。時折、出てこない夫を呼び、それでもやって来ないので、自分がカゴに帰って安否を確認し、そしてまた飛んでくるのである。もちろん他のオス文鳥には目もくれない(実は他のオス文鳥に相手にされていないとのうわさもある)。
この夫婦とは反対の意味で、デコとカナの夫婦も変っている。妻カナは、どうしようもない、史上最強のメスの浮気者で、ハル、キュー、ポン、テン、ラックにさえずられたら、横に夫がいても尻尾を振る横着者だ(デコは何とかして交尾の邪魔をするが、浮気妻を責めたり、相手のオスを責めたりしない)。この4羽以外のオスは無視し、特にキュー、テン父子を特別視している露骨な態度は、ビジュアル重視を鮮明に示しており、なぜか飼い主はとても不愉快になるのであった。
文鳥妻もいろいろ。デコには体力減退で見捨てられないように、カナよりも一日でも元気で頑張ってほしいところだ。
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