メイの老い

老いた白文鳥(メイ)
食欲はあるメイ

 老いて体が半ば硬直したメイは、箱巣に閉じこもっているので、エサを食べるとき以外は姿を見かけない。
 朝、エサを取り替えると、いつの間にか這い出してきて、カゴの底で日向ぼっこをし、体が少し温まると、エサ箱にしがみつくようにして食べに食べる。目の前にいる飼い主のことなど、まるで眼中にない。
 この様子を見た時、弱った小鳥が元気な素振りをすると思っている人は、「ナットク~」するのだろうが、私は別の、もしくは真逆の解釈をする。老いるなり病気になると、消化器官の働きが弱まり、栄養を十分に吸収できなくなるので、より量を多く摂取するように体が求め、そのため飼い主のことなど構わず、一心不乱に食べている姿、というだけである。人間だろうが、捕食動物だろうが、もはや気にする余裕もないだけのことだ。
 すでに目もぱっちり開かず半目状態だが、まだ上段の箱巣と下段のエサ入れを往復する能力はある。いつどうなってもおかしくないが、とりあえずバリアフリー化などはせず、このままでいようと思う。

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