リオ逝去

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 何と言うべきか、危険を感じていたのに防がなかった溺死だ。
 リオくんは、ひっくり返ると自力で起き上がれないので、たびたび様子を確認していた。午前10時頃にはエサ箱のエサを食べていた。 しかし、午前11時頃には姿が見えず、よく見ると、水飲み器に白い異物があり、溺死していた。
 状況的に、10時頃にエサを食べ、反転して水を飲もうとした際に脚を踏み外し、わざわざ体をひねってねじ込むように水の中に頭を突っ込んでしまい、さしてもがくこともなく、死んでしまったようだ。
 ・・・この危険性は、想定内だったが、それが死に至る可能性と、容器を変えたり手を加えて飲まなくなる可能性では、後者の方がより有害と判断していた。これは、失敗であった。 あわてて首くらい動かせば死なずに済むはずで、もがくだけでも水位は下がったはずだが、あのリオくんだ、それをしない可能性を十分想定していたのだから、やはり生命の危険の方を除去すべきだった。
 
 溺死か。空前の事態だ。リオくんは、最期まで特異な存在だな。
 羽毛が順調に生え揃えば、NEOリオ君になるかと、かすかな希望を持っていたのだが。ともあれ、やすらかに。 
 
 「文鳥墓苑」右手前に深めに穴を掘り、石灰を撒いた上にキッチンペーパーにくるんだ遺体を乗せ、その上に石灰を撒いて埋葬した。「背な黒」に邪魔されずに、土に戻ってくれるはずである。
 
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