病院とお店の選び方【ジャクボー流】 2008.05


☆ 動物病院選びについて

<前提その1> 鳥の獣医さんに専門資格はありません。

・・・獣医師資格を取得すれば、小鳥に触ったことがなくても『小鳥専門』の看板を出して営業することが出来ます。そもそも獣医師資格を取得する際の教育に小鳥の臨床はほぼ皆無なので、研修医などとして他の病院で経験を積み専門知識を得る必要がありますが、その有無や程度は看板からでは分からないのです。

<前提その2> 獣医さんはさまざまです。

・・・小鳥の治療について詳しい専門知識を持っている獣医さんでも、技量・得意分野・アプローチの仕方などに個性があります。

飼い主として心がけたいこと

 病気に苦しんでいるのは小鳥自身ですが、病気ではないかと察知し、病院を選び、連れて行き、お金を払い、看護をするのは飼い主であるあなたです。他人任せに出来る立場ではないので、小鳥のために何としてでも取り乱さずに、あわてず冷静に準備をし、獣医さんの言動や小鳥の扱い方を観察しなければいけません。

 残念なことですが、不必要な投薬・入院・手術によって利益を追求する専門を称する動物病院もあるようです。不必要な治療行為かどうか、しっかりと説明を聞いて判断し、説明があいまいだったり、緊急性がなかったり、納得いかなければ、何となくその場の流れに委ねて即断せずに、積極的にセカンドオピニオンを求めましょう(他の動物病院で診ることを強く拒絶する獣医さんは信用出来ません【そもそも獣医さんに他の病院に行くことを告げる必要はない】)。

 ただし、獣医さんは神様ではないので、診せれば必ず助かるわけではありません。結果だけで判断しないようにしましょう。

まとめ

 1、看板ではなく評判を調べて病院を選ぶ。
 2、具合が悪くなった日付や、どのようにおかしいと思うのか、紙に書いて持って行く。
 3、獣医さんの診察状態をしっかり見て説明をよく聞き、わからなければ質問する。
 4、納得がいかなければ、他の病院を探して診断を仰ぐ。
 5、納得したら、薬の用法用量など、獣医さんの指示通りしっかりと看護する。
 6、獣医さんに飼い主としての知識を求める必要がないように頑張る。

痛くて苦しいのは文鳥自身です。飼い主はその苦しみをやわらげるために、無理してでも冷静に冷静に!

 

獣医さんに求めたいこと

 獣医さんは治療のスペシャリストで医学の専門知識を持たれていますが、飼い主ではありません。本来は、飼育動物の生態や飼育については飼い主の方が詳しくなければなりません。また、獣医さんの診断に基づいての看護は、飼い主が行うのが基本となります。
 特に初心者の飼い主には、問題行動も散見され、自覚が足りない態度に腹立たしく思われるのも当然です。しかし、小鳥のために通院の手間をかけ治療費を支払う飼い主なら、多種多様な生き物の飼育について広く浅い知識が求められる獣医さんよりも、近い将来に、その特定の種類、少なくともその飼い主が愛しているはずの特定の個体に関する知識や観察力を身につける可能性を秘めています。
 そのようにお考えになって、正しい看護で治療の効果が現れ、小鳥の命が救われるためにも、上手に初心者の飼い主を導いて欲しいと願っています。
 

 

☆ お店選びについて

<前提その1> お店の人はうそを言うことが多いです。

・・・お店にいる小鳥たちは、飼育されているのではなく商品として陳列されているに過ぎません。例えば八百屋さんには、商品としての野菜の選び方や保存の仕方のノウハウはありますが、それが商品化されるまでの栽培の過程を知っている必要はありません。それと同じように、ペットショップの店員さんは、仕入れられたヒナの餌づけをし、お客に売るまで生かしておくことは知っていても、それがどのような過程でそこまで育ったかなど知るはずがないのです(店に来るまでのことは何も知らない)。
 何十年同じような陳列を繰り返したところで、飼育に関する経験にはなりません。もちろん、店員さん自身もブリーダーであったり趣味で飼育していて非常に詳しい人もいますが、マニュアルを流し読みする程度の大まかな飼育知識があれば良い方で、飼育知識どころか一般常識が欠落しているケースも多々あるのが現実です。また、お客さんには「知らない」とは答えられないという迷惑なプロ意識があり、その場ででたらめの説明をすることも多いのです。

<前提その2> お店には感染症の危険が伴います。

・・・ペットショップには多種多様な生き物が、自然界ではありえない過密状態で並べられています。このような状態では、もし何らかの感染症をもった個体が持ち込まれた場合、いかに清潔を保っても感染症がまん延してしまう可能性が高くなります。

飼い主として心がけたいこと

 昔書いたように(→コチラ)、特にヒナを購入する際には、お店を慎重に選ぶ必要があります。わりに安いからと言って生き物を衝動買いをすると、小さなか弱い生き物が苦しむ姿に心配で夜も眠れなくなったり、治療のための時間と経済的損失を受ける結果になりかねません。あやしげなお店では絶対に買わず、しっかりしているように見えるお店で買う場合も、病院に連れて行けるように事前の準備をしましょう(他にも鳥を飼っている場合は、最低でも数日は隔離飼育して様子を見る)。

 基本的なこと以上の知識を、ペットショップの店員に求めること自体に無理があることを認識し(基本事項は購入の際に説明を受けることが法律で義務付けられています)、何かセールストークを聞いても、とりあえず完全には信用せず参考意見程度にとどめるようにしましょう。

※ オスメスを間違えるのは日常茶飯事です。飼育方法、病気への対処、流通状況、でたらめな説明をされた事例を挙げればきりがありませんし、生命の危険に直結する行為を薦める場合もあります。

で、生体は見て確認して購入した方が良いですが、飼育用品については通販が便利です。 文鳥飼育用品の店文鳥屋

店員さんに求めたいこと

 生き物の飼育に関して知ったかぶりすると、それが命の危険につながることを是非肝に銘じてもらいたいです。何しろ、ベテランの飼い主は店員さんの意見など求めませんから、意見を求めるのは初心者だけで、初心者は間違った知識を教えられても自分自身で修正出来ず、あなたがその場のでまかせで言ったことをそのまま実践して最悪な場合は愛する小鳥を失う結果になります。
 基礎的な知識は、環境省が「ペット動物販売業者用説明マニュアル」を公開しているので、家庭での飼育経験がないのなら(繰り返しますが、何十年お店で陳列していても飼っている事にはなりません)、想像でものを言わず、マニュアルから逸脱しない程度の情報提供にとどめて欲しいと思います。